前回はライフジャケット着用の重要性についてみてきた。
今回はライフジャケット選びについて考えていきたい。
価格
1000円~1万円前後
1000円~3000円のものが多い。
安いものだと1000円以下のものもある。
名の知れたメーカーの場合は、5000円~10000円前後。
LOGOS
犬用 ライフジャケット ペット PET フローティングベスト LOGOS/ロゴス M(胴回り:約67~81cm) ライフベスト 救命胴衣 価格:7,560円 |
モンベル
モンベル (montbell mont-bell) ドギーフローテーションベスト Large ライフジャケット 救命胴衣 犬用 ペット 海 川 湖 水遊び 川遊び アウトドア 価格:5,832円 |
EZYDOG
EZYDOG(イージードッグ) DFDスタンダードM レッド 《犬用フローティングジャケット》【中型犬 ライフジャケット 服】 価格:6,950円 |
この商品は「スタンダード」と「マイクロ」があり、マイクロは小型犬専用にデザインされているとのこと。
RUFFWEAR
【犬ライフジャケット】フロートコートruffwearラフウエア 価格:10,584円 |
サイズによって値段が違うものと、一律のものとがある。
Amazonで商品レビューを見ると値段相応といった感じか。
形の種類
①ベスト型
腹側部まで覆われているタイプ。
②甲羅型
腹側部は固定用のベルトのみのタイプ。
③カラー型
カラー(首輪)に、取り付けるタイプ。
首に、首の大きさに合った 浮き輪をつけるような形。
③のカラー型 に関しては、日米ともにAmazonでは購入できない様子。
直接、メーカー(HEDZ UP PETS) からの注文になるが、注文フォームを進めていくと、以下のような “海外からの注文の場合は直接 連絡をください” といったメッセージが出る。
最初にメールで連絡をした方が良さそう。
Need help with your order? Call us at (225)-454-6655 or Email us at: LynneSavesDogs@gmail.com
FOR INTERNATIONAL ORDERS,PLEASE CONTACT US DIRECTLY above.
ベスト型 と 甲羅型の違い
筆者の調べでは、腹側部まで浮力体がしっかりと入っているものは見つけられなかった。
だから、ベスト型と甲羅型の違いは、腹側部に
①あて布 または 浮力体の極薄いものが入っているあて布 がある(ベスト型)
②完全にベルトのみ(=甲羅型)
であると考えられる。
腹側部に、あまりにしっかりと浮力体を入れてしまうと、前足が浮き上がり、泳ぎにくくなってしまう。だから基本的に、浮力体は背部に、腹側部はシンプルにベルトのみか、あて布があるかの違い。
この違いは、犬を水中から引き上げる際に関わってくる。
ジャケット背部についている補助ハンドル(持ち手)を使って引き上げる際、どちらも犬の胸腹部に圧力がかかってしまうのだが、ベスト型の場合、あて布がある分、圧力が分散される。犬の体に負担がかかりにくいと考えられる。
では甲羅型のメリットは何か。それはサイズの柔軟性である。サイズ表記を見ても、ベスト型は細かなサイズ設定をしているのに対して、甲羅型はサイズ設定の幅が広い。
腹側部のベルトを締める、もしくは 緩めることでサイズの調整がしやすいからだ。
ちなみに
EZYDOG(スタンダード)、LOGOS、モンベル は甲羅型。
RUFFWEARはベスト型であった。
ただ、モンベルに関しては、胸部と腹部にパット(胸当て)が付いており、甲羅型ではあるが引き上げの際の 腹側部への負担が少なくなるように工夫されている。
また、EZYDOG(マイクロ)に関しては、小型犬専用のデザインで筒状のつくりになっているとのこと。
追記
EZYDOG(マイクロ)の作りについて 気になったので、代理店の方に問い合わせをした。
気になった点は ①筒状の構造 と ②腹側部の浮力体の有無
頂いた回答は以下
DFDマイクロはDFDスタンダードとは異なり、基本的には筒状に体を包み込む構造となっており、小型犬を対象としている為、腹部も浮き具が覆う作りとなっております。添付致しました写真の通り、最小サイズ(写真はDFDマイクロXXSサイズ、最小胴まわり34cm)が腹部全体を包み込む寸法となっておりますので、愛犬の胴まわりによっては、一部平紐が腹部を覆う場合もございます。浮力に関しましてはホームページに掲載しております犬種別のサイズ表に準ずる体重であれば問題ございません。
選ぶ際の注意点
サイズ
首回り、胴回り、着丈を測ってサイズを選ぶ。
浮力体の効力を充分機能させられるように、しっかりと採寸してカラダにあったものを。
カラー型に関しては、首の周り、ちょうどカラーを付ける部分のサイズを測る。
普段 使っているカラーを浮き本体についている輪に通して着用する。そのため、カラー自体が苦しくはないが、しっかりとフィットしている必要がある。そうでないと、頭から抜けてしまうからだ。
色
明るく目立つ色を選ぶ。反射素材を使っているものも良い。
水に入ると、暗い色は周りと同化してしまい見つけにくい。
とにかく、水に入っても見つけやすい色のものを選ぶ。
形
ベスト型なのか甲羅型なのかが 写真のみでは判りづらい商品が多い。
心配な場合は お問い合わせをした方が良い。
その他注意点
浮力はあれど、人間用のライフジャケットの機能とは別。同じように考えてはいけない。
犬は四足歩行。頭は首の筋肉で上に持ち上げている状態。
つまり、疲れたり 気を失った状態では、頭が沈んで、呼吸の確保ができなくなってしまう。
アゴ乗せ用の浮きが付いているものもあるが、気を失った状態でも支えられるようなものではない。
犬用ライフジャケットは あくまで、泳ぎの補助のための道具と考える方がいい。
なので名称も各商品で様々。フローティングジャケット、フロートコート、フローティングベスト…。
カラー型に関しては、頭が水面上に出る作りにはなっている。
とはいえ、やはりこれもあくまで泳ぎの補助の道具として考えた方がいい。
水遊びをしている犬から目を離してはいけない。
犬用ライフジャケットに関して、こちらのサイト「犬用ライフジャケットとは」が非常に勉強になるので是非。
参考・参照文献
・犬用アウトドア用品ADELE より 犬用ライフジャケットとは
まとめ
・価格は 1000円~1万円前後と開きがある。
・形は3種類。
・サイズはきちんと測ってから購入する。
・水の中でも目立つ色を選ぶ。
・あくまで 泳ぎの補助の道具として考える。
使用中、手足の動きに不自由がないか。
使用後、肌の擦れは起こっていないか などを確認してあげることも大切である。