海水浴シーズン間近。
現在、多くのビーチで海の家の建設が行われている。
この夏、愛犬と一緒に海水浴を楽しもうと計画している方も多いのでは?
愛犬との楽しい海水浴、でも海水の危険性については事前に知っておきたい。
今回は、海水を飲んでしまうことの危険性について。
海水を多飲すると起こること
少しであれば問題はないが、多量の海水を飲んでしまうと、様々な体調不良を引き起こす。
・嘔吐
・ふらつき
・下痢
・食欲不振
・異常な喉の渇き
・過度の排尿
・震え
・痙攣
・昏睡状態
等々
いわゆる、高ナトリウム血症だ。
高ナトリウム血症
高ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が高い状態のこと。
海水には、非常に高濃度のナトリウムが含まれている。
高濃度のナトリウムを含む海水を多量に飲むことで、上記のような体調不良を引き起こす。
死に至ることもある。
また高ナトリウム血症の状態で、急激に水分を摂取すると脳の腫脹を引き起こす恐れがあるので注意が必要である。時間をかけてゆっくりと元の状態に戻す必要がある。
早急に獣医師の指示を仰いだ方がいい。
ちなみに
体内の塩分濃度は通常、約0.9%。
これに対して海水の塩分濃度は約3〜4%と非常に濃度が高い。
(※ナトリウムは塩に含まれる成分の一部)
犬は、海水を飲んでしまう
気温が高く、楽しくて興奮しているから運動量も多く、普段以上に体の水分が失われていく。
犬は喉が乾いた時、すぐにそこに真水が無ければ「喉が乾いた」と海水を飲んでしまう。
「海水は飲んではいけない」とは思ってくれない。
結果…
喉の渇きを感じる→海水を飲む→さらに喉が乾く→海水を飲む…
を繰り返してしまうことになる。
また海におもちゃを投げて「持ってきて」の遊びをする場合、おもちゃを口にくわえる瞬間、必然的に海水が口の中に入ってくる。
未然に防ぐためには
常に、犬が水を飲めるようにしておく。
遊びに夢中で興奮している犬は、水を飲むことを忘れてしまうこともある。
時間や犬の様子を見ながら、定期的に遊びを中断させて、十分な水分補給をさせる。
また、パラソルなどで日陰を作り、涼しく休憩ができる場所の確保も重要だ。
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その他注意点
海水浴場によっては、犬は立ち入り禁止となっている場所もある。
また入場はできるが、遊泳区域内の入水は禁止の場所も多い。
場所によって規制は様々だが、犬も人も安全に楽しく過ごせるように心配りをしたい。
下のサイトに、ビーチへのペット同伴可否について記載されているので便利である。
Walker + ウォーカープラス より 全国のビーチ・海水浴場一覧 [ ペット同伴可 ]
出かける前に、是非チェックを!
ちなみに、↑この宿は千葉県の白幡・井之内海水浴場の近く。
この海水浴場は犬同伴可能。
参照・参考文献
・Pets 4 Homes より Sea Water Is Poisonous To Dogs
・PET MD より Dangers in Water Are Often Invisible
まとめ
・海水の多飲は危険
・犬から目を離さない
・常に水分補給ができる状態にしておく
・定期的に水分補給の時間を設ける
・日陰を作り、涼しく休憩できる場所を確保する
・犬の様子がおかしいと感じたら病院へ
それから、海で遊ぶのならば是非、ライフジャケットを着用させてほしい。
そして日中は、砂浜でも地面がものすごく熱くなっているということを忘れずに。
安全で楽しい海水浴を!