前回 犬が人間の表情から感情を把握し、反応することによってコミュニケーションを図っているということがわかった。(犬とコミュニケーション 「怒り」)
ところで、自分は本当に犬の気持ちを理解してあげられているのだろうかと不安になった。
だから改めて犬の表情と感情、ボディーランゲージを色々と調べてみた。
そして気になったのが「ストレススマイル」。
今回はストレススマイルについて見ていこう。
ストレススマイル と リラックススマイル
わかりやすい写真を紹介しているサイトがあったので、まずは是非そちらを見てもらいたい。<写真 Eileen and dogsより>※許可を得てリンクを貼っています。
2列に並ぶ8枚の写真。向かって左側の写真はストレススマイルだ。そして向かって右側の写真はリラックススマイル。
両方とも人間の「にっ」と笑った顔に見えるため、一見笑顔だと思ってしまう。
しかし実は違うのだ。
ストレススマイルの特徴
左側の写真。この4枚の写真は笑顔ではなくストレスのサイン。
特徴としては
・口角がギュッと後方に引っ張られ口角付近の筋肉の隆起が確認できる(シワに見える)。
・目つきが鋭い。
・口から舌が出ていて、「ヘラ」のような形をしている。
これらはストレスのサインだと言われている。
リラックススマイルの特徴
右側の写真。この4枚はリラックススマイル。口角が後ろに引かれてはいるものの筋肉の緊張は見てとれない。また目は穏やかで、舌も出ていない。全体的に力が抜けている。
まとめ
理解していると思っていることを改めて考え直すという作業はあまりしないものだ。
フランスの哲学者ルネ・デカルトが「少なくとも人生において一度は、可能な限りあらゆる事物を疑ってみる必要がある」と言っている。
自分は理解しているはずという慢心があった。「スマイル」だと思っていたものが「ストレス」のサインだったと知った時の衝撃たるや…。自分の中のデータも日々アップデートが必要なのだと痛感した。