前方から小さめなおじさんが歩いてきた。と思ったら、鏡に映った自分だった。
思っていた以上にガニ股で歩いていることに驚いた。
小指側に体重をかけて歩く影響で太ももの側面、大腿筋膜張筋が張ってしまい 膝を痛めた経験がある。
今回は犬の歩き方の話。
みなさんは愛犬が普段 どのように歩いているかを説明することができるだろうか。
どのように4本の足を動かしているのか。1年前と違いがあるか。他の犬との違いはあるか。
パグの異常歩行に関する研究
スウェーデンの研究者が、3頭に1頭の割合でパグに異常歩行が見られることを発表した。
またその異常歩行は その他の健康問題にも関連している。例えば異常歩行のある犬は失禁の問題を抱えている可能性が高い。
整形外科的、および 神経学的な状態が異常歩行を引き起こす。
今回の研究では、大半が整形外科的なものではなく神経学的なものに関係していた。
参考・参照元
Science Daily より Nearly one in three pugs has an abnormal gait
異常歩行とは
異常歩行には、跛行やよろめきなど、様々な状態のものがある。
先に挙げた研究では、跛行や運動失調の他に、虚弱(勢いがなく弱々しい状態)、ジャンプをすることができない、足の爪や皮膚の異常も異常歩行に含むと考えている。
“ 足の爪や足の皮膚の異常 ” については、例えば歩く時に何らかの原因で足をしっかり上げることができなければ、足を引きずりその結果 爪や皮膚がボロボロになってしまうからだ。
歩き方と健康状態
“歩く” という動作は基本的な運動でありながら、調整力も必要とされる。神経伝達がスムーズになされていればこそバランス良く滑らかに歩くことができるのだ。
もちろん整形外科的な要素、骨や関節、筋肉に何らかの問題があってもバランス良く滑らかに歩くことができなくなってしまう。
つまり、“ 歩き方 ”は身体からの情報の宝庫なのだ。
まとめ
まずは毎日の散歩で、歩き方の観察を始めたい。
これまであまり気にしていなかった場合は、何が正常で何が異常なのかがわからないだろう。毎日観察していくと次第に分かり始める。
筆者は街ゆく犬たちの歩く姿を観察する習慣がある。
犬種によっても歩き方が違う。
犬は言葉では不調を伝えることができない。
愛犬からのメッセージを、歩く姿からも受け取ることができるようにと思う。