犬のサマーカット 短かすぎるのは危険?!

もう夏のような暑さである。

暑くなると髪をバッサリと切る人も多いのではないだろうか。

最近では、犬も夏らしく 涼しげなヘアカットをしている姿をよく見かけるようになった。

いわゆるサマーカットだ。

ただ 犬のサマーカットには賛否両論あるようだ。

サマーカットとは?

夏の暑さを凌ぐために、犬の毛を短くすること。

人間でいうところの 丸刈り のように剃ってしまう場合や、通常より少し短めにするといった軽めのサマーカットなど、様々なスタイルがある。

犬の毛  特徴

犬の毛には、主毛(オーバーコート)副毛(アンダーコート)がある。

ひとつの毛穴から1本の主毛と複数の副毛が発生する。

ただし、アンダーコートを持たない もしくは ほとんど持たない犬種もいる。

オーバーコートの役割

水を弾く。太陽光線(熱)、雪や氷、虫など 外部の刺激から体を守る。

ガードヘアーと呼ばれることもある。

アンダーコートの役割

体を保温する。

冬の間は分厚くなる。夏には抜け去り、風を通す。

シングルコート

オーバーコートのみ。アンダーコートを持たない犬種。

ヨークシャテリア、パピオン、プードル、マルチーズ、グレートデーン、グレイハウンド など

ダブルコート

オーバーコートとアンダーコートを持つ犬種。

柴犬、秋田犬、スピッツ、ラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、チワワ、ダックスフントなど

丸刈り(シェービング)の賛否

サマーカットで特に賛否が分かれるのは、シェービングだ。

自身の愛犬(サモエド犬=ダブルコート)を、テディベアのようにシェービングしてしまったシカゴに住む女性が警鐘を鳴らしている。

そのお話を以下にご紹介。

参照・参考文献:

dogs naturally より Why You Shouldn’t Shave Your Dog In Summer

犬の毛を剃らない方がいい理由

夏の間、いつも水遊びをしている愛犬のために良かれと思ってシェービング。

しかし、これが間違いだった。

二度と同じ質の毛は生えてこなかった。

オーバーコートはキメが荒く、色んなものが絡みつく。クシやブラシも通らない。

アンダーコートはすぐにベタつき、犬自身が気になって触るので炎症を起こしてしまう。

ダブルコートの毛をシェービングして起こること

犬の毛をシェービングすると、まず 素速くアンダーコートが伸びてくる。

オーバーコートの成長はアンダーコートよりも遅い。

次第にオーバーコートも成長してくるのだが、アンダーコートの伸びが速いので、

犬の体はアンダーコートに覆われ、結局、風の通りが悪くなる。

しかし、日光を遮ってくれるほどのオーバーコートは成長していないため、

犬は暑さに晒されることになる。

これと同時に毛質の変化にも気づくことになる。

シェービングする前と毛の質が違う。

ベトベトしている、それでいてベルクロ(マジックテープ)ような毛に。

この変質したアンダーコートは太陽光線を吸収し、さらなる過熱(オーバーヒート)を招く。

夏が終わり 冬になっても、この変質したアンダーコートが皮膚に刺激を与え、皮膚トラブルを招く。

剃る(シェービング)=涼しい  は間違い

ダブルコートの犬の多くは、淡いピンク色の肌。

人間と同じで、この色の肌は弱くて敏感

通常ならば、オーバーコートが太陽光線を遮り、換毛で抜け去ったアンダーコートの生えていた地肌には風が通る。

しかし、シェービングをしてしまうと、伸びてくるアンダーコートで風は通らず、

また 短すぎるオーバーコートは太陽光線を遮ってくれない。

これらは、日焼け、オーバーヒート、さらには皮膚ガンの原因にもなってしまう。

より良い方法

ダブルコートの愛犬を涼しく快適に過ごさせてあげるためには、自宅でのケアはもちろんだがグルーマーのところへ連れて行ってあげることが大事。(トリミングサロン)

入浴させて、専用の強力なドライヤーでアンダーコートを吹き飛ばすことができる。

そして、グルーマーと話し合って 愛犬にシェービングをしてほしくない旨を、明確に伝えること。

その他、いつでも水を飲めるようにしておくことや、常に犬の様子をチェックしておくこと、犬自身が体温を下げられる環境を作ること、もちろんエアコンや扇風機を活用することも愛犬をオーバーヒーティングから守るためにできる重要なことだ。

その他

この話の中では

So you can shave a single-coated breed down and the coat will grow back again without really changing it.

シングルコートの犬種は剃っても、再び変わらず毛が生えてくるから大丈夫。

と言っている。

しかし、やはりオーバーコートの役割は重要である。必要以上に短くしてしまうのは危険。

多くのサイトで、1インチ(=2.54㎝)は毛を残すことを薦めている。

また今現在、犬のための 暑さ対策グッズ がたくさん発売されている。

暑さ対策グッズもうまく使って、この夏を乗り切りたい。

参照・参考文献:

dogs naturally より Why You Shouldn’t Shave Your Dog In Summer

DogGroomers.com より Summer Hair Cuts for Dogs

Splash and Dash より BEST HAIRCUTS FOR DOGS: SUMMER STYLES ARE IN!

まとめ

サマーカットには賛否両論ある。

犬の毛の役割を理解した上で、カット方法を決める。

アンダーコート:保温。通常、夏には抜ける。

オーバーコート:熱遮断。外部から体表を保護。

愛犬が 暑い夏でも快適に過ごせるように

ブラッシングなど日々のお手入れ

グルーミングサロンへ連れて行く

犬用暑さ対策グッズを使う

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