犬と環境エンリッチメント 犬のワクワクを引き出す方法

前回は、動物園が取り組む環境エンリッチメントについての話題だった。(前回の記事

今回は私たちができる犬に対する環境エンリッチメントについて考えていきたい。

環境エンリッチメント おさらい

ここで もう一度、環境エンリッチメントとは
環境エンリッチメント(英: environmental enrichment)は、飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指す。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の1つとされる
環境エンリッチメント ( 2017年9月1日 (金) 00:42 )
ウィキペディア日本語版より引用

そして、環境エンリッチメントは5つのカテゴリーで捉える事ができる。

・物理(空間)
・採食
・社会
・感覚
・認知

「物理(空間)」は
場所、設備やおもちゃ など。

「採食」は
どのようにして食事をするのか。

「社会」は
社会性、他者とのコミュニケーション。

「感覚」は
視覚、聴覚、嗅覚や触覚など。

「認知」は
理解力や問題解決力を要するもの。

環境エンリッチメント できること

上記のような観点から犬の能力や特性を引き出し、様々な行動を促すためにはどうすれば良いのか…

例えば

・様々なタイプのおもちゃを与える

形や材質の違うもの、音が出るもの、匂いがあるものなど。

・屋内 / 屋外とも、自由に充分に動き回れるスペースを確保する

・食事 / おやつの与え方を工夫する

単純にお皿から食べるだけでなく、どこかに隠したり散りばめたりすることによって、嗅覚を使って捜させる。また、穴の開いた容器の中に食べ物を入れる。転がす・動かすことによって中の食べ物を得ることができる。

ゴムで作られているコングが一般的だが、木製のものを見つけた。

リプラスの噛んで遊んで、ストレス解消!手作り木製おもちゃ

(商品名:REPLUS Egg / Nuts /Pear )

手づくりで薬品は使用していないとのこと。
また難易度により3種類。おやつが出やすい初級、中級、そして難しい上級がある。

・他の犬や家族以外の人間とも関わる時間を持つ

<参考・参照元>

・Healthy pets with Dr. Karen Becker より
・犬曰く THE VOICE OF THE DOGS より

筆者が考えるエンリッチメント

・家の中で犬が好みそうな場所 / 寝床をひとつではなく 複数用意する。

例えば、狭くて身を隠せそうな場所、陽が当たる場所、ふかふかで柔らかい場所、冷たくて体を冷やせそうな場所、賑やかな場所 など。犬自身がその時の気持ちや体調で居場所を選択できるようにする。

またこうすることで、飼い主側も犬の今の心身の状況を少しばかり察することができるのではないだろうか。

・床を滑りにくい素材にする。

滑りやすい床は関節に負担をかける。特に中・大型犬で年を取ってくると滑りやすい床から立ち上がる事が難しくなる。せっかく動こうとしても、なかなか立ち上がれないのだ。結局、諦めて動くのをやめてしまう犬をみてきた。滑って転んでしまった時の衝撃も大きい。

また、股関節形成不全など足に何らかの症状がある場合も、滑りにくい床の方が好ましいと思われる。床全体の素材を変えることは難しくても、絨毯を敷くことなどでも対応ができる。

まとめ

とにかく、犬の身体能力の高さ・嗅覚や聴覚の良さ・学習の能力の高さなどを最大限引き出して、犬を飽きさせない、楽しい環境を作る。それと、安心できる場所も欠かせない。
大掛かりなことは難しくても、少しの工夫で愛犬を楽しませることができるかもしれない。

エンリッチメントは犬にも、私たち人間にも重要なことだ感じた。
ルーティンワークで鈍った自分自身の脳にも刺激を与えなくては。

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